動物の5つの権利
これまでに何回か書いたことがありますが、今日は再び「動物の5つの権利」について書きたいと思います。「動物の5つの権利」は、1965年、イギリスのフランベル委員会の発足と共にスタートしました。この委員会は議会によって成立されたもので、農場における動物における動物の福祉を再検討し、動物が生活するための基準を確立するものです。元々は牛や豚・鶏などの家畜(家畜動物)の福祉の指標として生まれましたが、現在では国際的に認知されている動物福祉の指標であり、いかなる状況下であっても、すべての動物に与えられなくてはならないと考えられています。
「動物の5つの権利」
1.空腹や渇き、栄養不良に陥らない権利
その個体にあった健康のための良質の食餌を充分に与え、かつ必要とする自然なものを与える。与えすぎて肥満にならないように気をつけること。
2.不快な状態に置かれることのない権利
邪魔の入らない、静かで快適な休息場所を提供すること。
自由に振る舞える環境を確保し、その環境には危害が及ばないようにすること。
3.痛み、危害、病気で苦しまない権利
具合が悪いことに気づいた時、獣医師により迅速な治療が与えられているかを確認すること。
被毛のもつれなどで、苦痛になっていないかどうか確認すること。
4.明確で正常な行動を表現できる自由がある権利
心と身体を活気づけるような、豊かな環境、もしくは走り回ることのできる充分な広さがあること。
5.恐怖や苦痛でない権利
適当な社会性を持たせること。
社会性を養うことは、生きている間中ずっと続けなければならないことである。
適度なしつけをすること。その生き方にふさわしいトレーニングができる環境であること。
ここに書いていることは、それぞれの権利の中の一例です。
私は、いつもこのことを忘れないようにしています。みなさんはどうですか?愛犬はかわいいですよね。私もそうです。かわいい、かわいいの思いから、飼い主さんの都合で、邪魔の入らない、静かで快適な休息場所を与えられていないということはないですか?愛犬に関わり過ぎて、ゆっくり休む機会を与えられていないということはないですか?適当な社会性を持たせるために、適度なしつけをさせていますか?しつけとは、「おすわり」「おて」「おかわり」「待て」や芸を仕込むことだけではないですよね。もっと大切なしつけがあります。きちんとブラッシングをさせてくれる、歯磨きをさせてくれる等生きていく上で大切なことがたくさんあります。被毛のもつれがあると、体を動かすときに苦痛になります。日常からブラッシングをすることは大切です。愛犬のQOL(生活の質の向上)を高めてあげましょう。
「(株)カラーズ・エデュケーションホリスティックケアカウンセラー養成テキスト引用」
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